【開幕前夜】悲願のリーグ優勝を狙う、06ブルズ(06BULLS)

開幕に向けて練習に励む選手たちの様子を、4回にわたってお届けする企画。

2回目は、大阪府東大阪市に本拠地をおく06ブルズです。

 

さすが大阪。逆境でも笑いを絶やさない選手たち

新型コロナウィルスの感染者が複数出ている大阪。その影響で、練習場所の確保など、困難なこともあったのでは……と心配していましたが、選手たちはみな明るい表情でした。

 

冗談を言い合い、笑いあう様子はさすが大阪といったところでしょうか。和気あいあいという言葉がピッタリです。

 

 

もちろん、練習はしっかりと取り組んでいます。声を出し合い、きびきびと動いていました。

 

「何をすべきか考えて練習に取り組む」村田監督

 

06ブルズを率いるのは、村田辰美監督です。「年中夢求」は、監督自筆のキャッチフレーズ。キャッチフレーズや座右の銘について聞かれ頭を抱える選手達の様子を見て、村田監督が率先して書かれたものです。

 

監督は「ええキャッチコピーやろ?」と笑いかけながら、悩む選手達の行動を促していました。(キャッチコピーは別の企画で使用しますので、お楽しみに!)

 

「昨日試合があったから、決して無理はしないように。開幕に向けてゲームで良いパフォーマンスを残すために、個人個人で何ができるか考えて練習に取り組んで」と練習前に言葉をかけた村田監督。この日はオープン戦2連戦の翌日だったため、選手たちのコンディションを気づかっていました。

新型コロナウィルスの影響を質問したところ「今のところはチームに大きな影響はない」とキッパリ。力強い答えにホッと一安心です。

 

「今年のチームは、新入団選手が想像以上に走攻守で戦力となり得る力を持っています。それが残留した選手の刺激となり、チーム力が上がっているように感じます。

 

野手には2ポジションを守れるように伝えていますので、全員を試合に使っていけると考えています。

 

不安な面は、バッテリーで捕手の送球(刺殺率)と中継ぎ投手の制球力ですかね」

 

「新型コロナウィルスの拡大で、東京オリンピック・パラリンピックが延期になり、プロ野球(NPB)も他のスポーツやイベントも、延期や中止になりました。関西独立リーグの開幕延期も、やむを得ないことと感じています。

 

こんな時だからこそ、チームは野球ファンやスポンサー様や協賛者や東大阪市民の皆さんに、野球で夢と感動と勇気を与えられるよう、全力でプレーしたい。ゲームセットまで諦めないプレーを心がけて参ります。

 

たくさんの方のご観戦、ご声援、ご支援を、よろしくお願い申し上げます」

「団結力を強化し、リーグ優勝を」雄一キャプテン

 

今シーズン、チームのキャプテンを任されたのは雄一選手。チームをまとめていく大変さを実感しながら、自分らしいキャプテン像を模索している様子です。

 

「今年は、個々の能力がすごく高いです。キャプテン、副キャプテン(虎弥太選手、杉本光希選手)ともにまだ若いので、年下の選手もコミュニケーションが取りやすいと思います。チームの雰囲気を明るくし、団結力を強め、リーグ優勝を勝ち取りいたいです!」

 

「チームをまとめるのは大変です。いかに今までが楽だったのかを実感しました。昨年のキャプテンの上村さんは最年長で、グイグイ引っ張って行く方でした。

 

だから選手たちも、きっと昨年と今年との違いに戸惑ったと思います。でも、自分のよさを貫き通していこうと思いました」

 

「個人の目標は、全てにおいて去年の自分を超えることです。あと、弟には負けません」

 

(雄一キャプテンの弟、洋平選手。弟も兄へのライバル心を抱いている……?)

 

今年こそはリーグ優勝を

 

昨年、残念ながらリーグ優勝を逃してしまった06ブルズ。その悔しさをバネに、今年こそは優勝を狙っています。

 

永峰球団代表からも、今年のチーム状態と開幕への思いについて、メッセージが届きました。

 

「今年のチームは、例年通り、打線に火がつけば止まらない爆発力を持っている感じがします。

 

色んなことに気がつき緻密で分析が出来る雄一が新キャプテンに就任しました。これにより、例年のお祭り野球的な部分に、ディフェンス、オフェンス共に細かいプレーがプラスされていくと思います。

 

虎弥太、杉本両副キャプテンと共に、お祭り野球に緻密な部分を兼ね備えたチームになるよう、まとめていってほしいです」

 

「リーグの開幕が延期になってしまいましたが、野球というスポーツで皆様に少しでも笑顔になっていただけるよう、リーグ全体で開幕へ向けて取り組んでまいります。

 

皆様と球場でお会い出来る日を楽しみにしております。今後とも、変わらぬご声援を何卒、よろしくお願いいたします」

 

攻撃は最大の防御という言葉どおり、相手を打ち負かしていくのでしょうか。

 

それとも投手陣もパワーあふれる投球で、相手を押さえ込んでいくのでしょうか。

 

シーズン開幕まであと少し。今年も力強い06ブルズから目が離せません。

 

06ブルズ(06BULLS)

 

(文・写真 さかたえみ)