いつもさわかみ関西独立リーグを応援していただき誠にありがとうございます。
雨天中止を発表していました試合の振替試合が決定致しましたのでお知らせ致します。
対象試合日にち:9月9日(水)
対戦:和歌山ファイティングバーズvs堺シュライクス
振替試合日にち:9月16日(水)12時00分
球場:御坊総合運動公園野球場
対戦:和歌山ファイティングバーズvs堺シュライクス
さわかみ関西独立リーグ事務局
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対象試合日にち:9月9日(水)
対戦:和歌山ファイティングバーズvs堺シュライクス
振替試合日にち:9月16日(水)12時00分
球場:御坊総合運動公園野球場
対戦:和歌山ファイティングバーズvs堺シュライクス
さわかみ関西独立リーグ事務局
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9月15日、16日に予定していました選抜試合の中止が決定致しましたのでお知らせ致します。
中止試合日にち:9月15日、16日
対戦相手:東北楽天ゴールデンイーグルス
※10月に予定している試合は予定通り行う方向で調整しています。
楽しみにしていただいていたファンの皆様にはご迷惑をおかけし申し訳ありません。ご理解の程よろしくお願い致します。
さわかみ関西独立リーグ事務局

南港中央公園野球場。夏の暑い日差しと蒸し暑さ。時折聞こえる蝉の声。雷予報などもあり、客席はまばら。そんな球場のマウンドに立ったのが、河内山拓樹。
クラブチーム、社会人野球チームを経て、トラベリングチーム・アジアンブリーズに参戦。海外でのプレーが決まっていたが、コロナウィルスの影響でリーグの開催が延期。そのため渡航を断念し、堺シュライクスに所属することになった。
笑顔が印象的な選手だが、マウンドに立つと表情は一変。MAX146キロのストレートとスライダーで凡打の山を築く。ここまでリーグ最多の2Sを挙げている。先発としてはこの日が2試合目の登板だった。

初回、打席に入ったのは兵庫ブルーサンダーズの俊足、吉村尚馬。前回8月19日の試合では河内山からヒットを打っているがセンターフライ。続く西優輝もセンターフライ、梶木翔馬はピッチャーゴロに打ち取った。
その裏、堺シュライクスは怒涛の攻撃を見せた。注目の右腕、落合秀市投手を相手に大神康輔が四球を選ぶとすかさず盗塁。試合後大西監督は「しっかり試合に向けて準備した大神のプレーが大きかった」と褒めたプレーだった。
4番の大橋諒介がタイムリー、暴投や山田偉琉のタイムリーで、この回一挙5点を先取した。
2回、4番の蔡鉦宇。ファウルにはなるが鋭い当たりを連発される。3回には濱田勇志に死球を与えるが、続く吉村をしっかりファーストゴロに打ち取ってチェンジ。この段階では「ひとまず1巡目を抑えた」というような感じだった。
4回から5回にかけて、球威が増した。打球が詰まり、引っ張られる打球が極端に減ってきた。さらに三振も増えていった。
5回を終わってノーヒット。「あれ?まだブルサンヒット無いよな…?」という空気はスタンドにはなかった。南港中央公園野球場はヒット、エラーの表示がスコアボードにないからだ。この時点でスタンドの何人かに話を聞いたが、ノーヒット継続に気づいていない人ばかりだった。
6回も抑え、7回には三振と詰まったセカンドゴロ2つ。このあたりから堺の控え投手たちがざわざわし始めた。8回も抑えた。残るは9回のみ。

(8回2死。他の投手陣がそわそわしながらほぼ全員集合。河内山本人は普段通りにキャッチボール)
9回の先頭打者は、兵庫に入団したばかりの嵩原陽捕手。アジアンブリーズでのチームメイトだった。ファウルでカウントを取った後に、空振り三振。続く濱田も見逃し三振。1球1球がストライクゾーンにビシビシ決まり、球威が増しているようにも思えた。

(カメラマン席で待機していた投手陣と安積拓人捕手と球団スタッフ畑さん。ここまで前のめりに試合を見る光景はほとんど見ない)
9回二死。代打に告げられたのは、19日の試合で代打で2点タイムリーを放っている渡邉優瑠。最後に投げたボールは河内山本人が一番こだわっているストレートだった。球審の山田幸英が胸の前で手を引いた。三者連続三振でこの試合を締めた。結局出塁を許したのは3回の死球のみ。リーグ史上初のノーヒットノーラン達成だった。

(9回1死から急遽作られたというノーヒットノーラン達成の球場ビジョン)
「キャッチボールの時に掴んだ感覚があって、4回ぐらいからそれがハマってきて、だんだん相手打者を刺せるようになってきたので、いいボールになってきたなと感じました」
河内山本人は3回まではあまりいい感覚はなく、だんだん良くなってきたというようだった。
「後ろにもいいピッチャーがいっぱいいるので、初回から全力でいけますし、守備のレベルも高いので、大胆に行けたのがいい結果につながったと思います」
この試合、鶴巻璃士がファウルフライを好捕したり、ボテボテのセカンドゴロを大橋諒介がうまく捌いたりするなど、守備にもいいシーンが見られた。
「目先の試合の結果ではなく、長い目で見て、トータルで見て成長できるように取り組んでいるので、それが(ノーヒットノーランという)いい形で出たのかなと思います」と振り返った。

(キャッチャーの山田捕手と。ちなみにボールを持っているが、山田がノーヒットノーランに慣れていなかったため、審判に達成球を渡してしまう。さらに球審の山田審判もノーヒットノーランに気づいておらず、ボールは行方不明に。「多分これ」ということで近くから持ってきたボール)
試合後、首脳陣から、口を揃えて出てきた話がある。
「河内山は日々の練習の取り組み方が素晴らしい」
「一人でも黙々と自分のやるべきことをしっかりやっている。それが出たんだろうなと思う」とは夏凪球団代表。「普段からの姿勢、練習に取り組む姿勢が、全然他とは違う。それが素晴らしい」と称えた。
大西宏明監督は 「もちろんノーヒットノーラン自体はすごいことだけれど、そんなにビックリはしないかもしれない。ピッチング云々というより日々からの取り組みが素晴らしいし、彼の努力の賜物。偶然じゃなくて必然のノーヒットノーランかな」と振り返った。
投手をまとめる藤江均コーチは「偶然ではできない。日々見ていてもしっかりしている。普段の考え方や練習にも『こういう風になりたい、こんなボールを投げたい』という一つ一つ意図を感じる。その積み重ねの結果のノーヒットノーランですね」と、うれしそうに語った。
その取り組み方については大西監督が試合後のミーティングで他の選手すべてに伝えたことがある。
「河内山は自分のやるべきことも、足らないことも分かっているし、いいところも分かっている。それを補ったり高めたりする練習ができている。独立リーグとなると少し能力的に足りない選手が多い中で、人に流されず、自分の事をやる。それが明確に見えている」

(試合後のミーティング)
そしてこのノーヒットノーランで、もう一つ大事なことがあった。この試合、登板する予定の投手が他にいたのだ。大西監督と藤江コーチはこう振り返った。
「プランとして片岡(篤志)を投げさせようとしたけれど、藤江と6、7、8回を(河内山が)抑えたらどうする?って話をしていて」(大西監督)
「独立リーグって公式戦は大事だけれども、育成の場でもあるなとは思っていて。結果に関わらず片岡を投げさせようと思ったけれど、自分も投手出身だけど、(ノーヒットノーランは)なかなか挑戦する機会もなかったし、回を追うごとにやらせてあげようと思ってきた」(藤江コーチ)
もちろんこれが河内山でなければひょっとしたら別の結果になっていたかもしれない。藤江コーチはこう付け加えた。
「ノーヒットノーランがゴールではないということを河内山はわかっているし、この結果の中でも反省点は持っていると思う。投げられなかった投手は悔しさを持ってほしい。チームとしては喜ぶべきことだけれども、自分のいるべきマウンドに上がることができないのだから。ただ喜んでいるようじゃプレイヤーとしてはそこで終わってしまう」
この日、スカウトがいる中で、登板に備えていた片岡は河内山に「人のアピールの機会をどうしてくれるんですか」と笑顔交じりで話していた。悔しさ半分、チームとしてのうれしさ半分のようだった。

(試合後の練習中に豪雨が降り、登板できなかった悲しみを表す片岡投手(右))
リリーフエースの河村将督は「チームとしてはうれしいですよ。でもやっぱり試合数がコロナで少なくなった中で、自分の登板機会がなくなったのは悔しいですね」と話した。
そして、近々先発の予定がある糟谷颯は「河内山さんがノーノ―なら、俺は完全試合やってやります!」と意気込んでいた。
野手も刺激を受けていた。大橋はこの試合、1安打1打点「しか」打てなかったことに意気消沈し、試合後の練習では立てなくなるぐらいの打ち込みを行っていた。

(足の自由が利かないのか、匍匐前進でボールを拾っていた大橋)
そのほかの選手も、課題を見つめ、レベルアップをしようと短い時間ではあったが投げ込み、打ち込み、ノックなどを行っていた。
7月25日、入団後初セーブを挙げた際にこう言っていた。
「ストレートをよくしたいと思っていて、150キロを投げられるようになりたい。NPBに行ける行けないとかではなく、成長したい」
球速にこだわり、もちろんそれ以外の要素もあるが、目先ではなく、長いスパンで自分を成長させたいと思いながら取り組んでいる。一方で藤江コーチが「何も言わなくてもしっかりやってくれる」という通り、練習では糟谷や関口聡など、河内山を慕って行動を共にする選手が増えてきている。
堺に16歳の佐々木裕也投手が入団した時には、「河内山をしっかり見ておけ」というほど、藤江コーチの信頼も厚い。
ノーヒットノーランについて振り返った後、河内山はこう言った。
「いい状態に、いいボールを投げられるようになってきていると思うので、この調子を継続できるよう、また明日から練習を頑張ります」
そう言い終わった後、着替えてすぐにグラウンドに飛び出し、ピッチングフォームの確認と、壁に向けてボールを投げ始めた。1球1球丁寧に、掴んだ感覚を忘れないように。

(試合後の練習で投げる河内山)
「今日何キロ出てました?」帰る前に聞かれた。MAX143キロだったことを伝えると、「まだまだだなぁ…」と言いながら苦笑いした。25歳。まだ成長途中だ。練習も、試合での経験も、まだまだ取り込んで、河内山は進化していく。
【選抜選手について】
いつもさわかみ関西独立リーグを応援していただき、誠にありがとうございます。
9月5日、6日に行われる読売ジャイアンツ(3軍)戦の選抜選手より、辞退の申し出があったためお知らせ致します。
辞退選手名前:山田 偉琉
理由:けがのため
追加選手名前:安積 拓人
さわかみ関西独立リーグ事務局
いつもさわかみ関西独立リーグを応援していただき、誠にありがとうございます。
9月5日、6日に行われる読売ジャイアンツ(3軍)戦の選抜選手より、辞退の申し出があったためお知らせ致します。
辞退選手
名前:山科 颯太郎
理由:コンディション不良のため
追加選手
名前:小笠原 智一
さわかみ関西独立リーグ事務局
現在さわかみ関西独立リーグ(以下カンドク)で審判長を務めている竹本裕一(たけもとひろかず)さん。カンドクで二人制審判、ピッチクロックの導入を提言し実現しました。どうして二人制審判に注力するのか、賛否あるピッチクロックの導入の理由とは?竹本審判長の考えを聞きました。

メジャーリーグアンパイア クルーチーフのTed Barrettさんと
高校の教師をしている竹本さん。40歳をくらいまで、卒業生たちと野球チームを作って一緒にプレイをしていました。
「審判を始めたきっかけは、大会の時に審判の人数が足りなかったから。だから、審判になりたいと思って始めたんではないんですよね。やっていくうちに、審判についてしっかりと学びたいと思いました。」
「でも審判についてきちんと教えてくれるところが日本にはなかった。年に2、3回、高野連などで講習会がありましたが、体系的に教えてくれるところはありませんでした。ネットなど色々調べた結果、アメリカのジム・エバンス審判学校に行きつきました。」

(photoAC)
竹本さんは普通の審判になりたくて、フロリダのジム・エバンス審判学校の7日間のショートコースの門をたたきました。それがあまりに面白くて、二年連続でフロリダへ。さらに体系的な審判システムを追究するため、3度目は5週間のプロコースに入学しました。ジムの、合理的ですべてに理由を求める考え方に魅力を感じたと言います。
「日本は『理屈よりも見て覚える、経験で学ぶ』。それに比べてアメリカの教え方はとても合理的で、すべてに理由がありました。そして結果より過程を重視した。過程が正しければ、結果はついてくるという考え方でした。」
「たとえば、判定の練習では、アウト・セーフのジャッジが間違っていても何も言われないんですよ。インストラクターは結果に興味がないから。それよりも、プレイを見るための動き、ステップやターン、距離や角度など……その過程を大切にしています。これは、当時新鮮な感覚でした。」

塩崎育成審判員へアドバイスをする竹本さん
野球の試合に審判が何人いるかと聞かれたら、「4人」と答える人がほとんどではないでしょうか。日本の基本は四人制だからです。しかし、実は審判の発展史をみると、審判はもともとひとりからスタートしました。野球というゲームが発達とともに、審判の数も増えていきました。
この公認野球規則の冒頭の条文にあるように、野球というスポーツを構成するのは、二つのチームと審判団です。審判団は、サードチームとも呼ばれることもあります。審判は野球をやる上での必要条件ですが、最低ひとりいれば、実は何人でやってもいいというルールなのです。

(photoAC)
そのうえで竹本さんは「大切なことは四人制のシステムが、二人制を基本に、ひとり追加して三人制、さらにもうひとり追加して四人制という手順で構築されているということだ」と言います。どういうことなのでしょうか。
「審判がひとりでやる場合はシステムとは言えないので、審判システムの基本は二人制ということになりますよね。アメリカ的に言うならば、基本の二人制ができなければ、その先の三人制や四人制を正しく理解できないということになるんです。」
「しかし日本に野球が輸入されたのは、一人制と二人制がほぼ同時でした。そして『二人制はよくないから一人制でやろう』ということになったんです。その後、二、三を飛ばして、一挙に四人制になってしまった。そんな風にはじまった日本の四人制は、世界標準ではなく、ガラパゴス的に進化をするんです。」

「私は四人制を美学のシステムと思っています。四人制は正確に機能すると大変美しいシステムですが、それは基本の二人制ができてこそ。」
日本では二人制は減数のシステム(四人制からひとり、ふたりと減らした形)となっています。しかし竹本さんは、「美しい四人制の実現のためには、基本である二人制をしっかり機能させることが重要だ」と考えます。そして「その先にある三人制や四人制に発展させていきたい。」と。
「野球の国際化がテーマとなった時期がありましたよね?投球カウントが、ストライクから数えるのではなく、ボールからカウントされるようになった時期です。その頃から日本でも二人制の普及が始まりましたが、『二人制は難しい』という声をよく聞きました。」
「それは減数の感覚で考えているからです。最近ではかなり認知されるようになりましたが、まだ発展途上。私はカンドクを二人制普及のトップランナーにしたいと考えているんです。」

3年前、知人から「関西独立リーグで審判員を探している」と聞いた竹本さん。オファーを引き受ける条件として、二人制の導入を提案したそうです。それは、選手たちがNPBを目指す場であるカンドクを、審判にとってもNPBや世界を夢見る場にしたいという考えからでした。
「二人制をベースとしながら三人制、四人制も経験してもらい、世界で活躍できる審判をカンドクで育成したい。カンドクに来て、二人制のシステムを学んだうえで三人制、四人制を経験し、世界を視野に入れ活動してほしいと思います。」

憧れの存在、平林審判員を追いかけてアリゾナへ行ったことも
二人制審判の学びの場を少しでも増やしたいと考えている竹本さん。NPBでチーフ審判技術指導員を務めている平林さんを講師に迎え、定期講習会を開催しています。平林さんは日本人初の3A審判員。二人制の第一人者です。
「平林さんは僕の憧れの存在ですね。追いかけてアリゾナまで試合を見に行ったぐらいです。その平林さんにお願いして、毎年40人ほどで講習会を開催しています。平林さんから直接二人制を学べる、大変貴重な機会です。この日のために日本各地から受講者がやってくるんですよ。」

京都での審判講習会後に平林さんと
「本格的に二人制を採用しているところがないから、カンドクには他の審判さんがよく見学に来ます。だからカンドクに所属する審判員には『教科書どおりに動いてほしい』と言っています。他の審判さんが学びに来るのに、適当なところを見せられませんからね。」

投手から見えるように設置されるピッチクロック
竹本さんの目標は、カンドクで二人制を根づかせることだけではありません。カンドクが時短に努力している姿を可視化したい—そのために導入したシステムのひとつがピッチクロックでした。
ピッチクロックとは、ピッチャーがバッターにボールを投げるまでに使える時間を制限する仕組みのこと。20秒以内に投球動作に入らなければならないというルールです。日本でも社会人や大学で導入され、二塁審判がストップウオッチで時間を計っています。
これに対しカンドクでは、タイマーを設置して投手から見えるようにしました。ファンや選手からは難色を示されることもありますが、竹本さんは、ピッチクロックの導入は野球の発展に不可欠だと考えます。
「ベースボールが誕生したときのルールは、試合は21点先制。これではあまりにも試合時間が長すぎるため、1857年に9回制になったんです。ほかにも調べてみると、野球の発展史は時間短縮の歴史だということがわかります。だからピッチクロックは、野球の発展に有効なんです。」

(photoAC)
ピッチクロックが導入された理由は、こうした歴史的側面だけではありません。ファン離れを防ぐためでもあります。メジャーリーグでピッチクロックの採用が提案されたのは2015年。メジャーではまだ採用されていませんが、マイナーや独立リーグでは実施されています。
ピッチクロックが提案される一因となったのは、どんどん伸びていく野球の試合時間です。野球好きでも疲れる3時間超の試合は、テレビの視聴率低下、ひいては野球の人気や放映権料の低下につながりました。これは、アメリカだけの問題ではありません。
「オリンピックの正式競技から野球が外れた最大の理由は、試合時間の長さ。カンドクで導入しているピッチクロックは、その解消のためのアイデアのひとつです。近いうちにメジャーでも導入されることでしょう。」

「テレビの野球中継を見ていたら、試合時間が長すぎて一番いいところで放送が切れてしまった……そんな経験をしたことがありますよね?これでは野球を見たいと思えません。サッカーは延長しても2時間ほど。ラグビーは基本的に延長戦がありません。」
「一方の野球は終わる時間が予想できない。帰りの時間が分からないから、試合のあとに飲みに行く約束もしにくいんですよね。これではふだん野球に興味がない人は、テレビ観戦はもちろん、球場に行こうとも思わないでしょう?興行として野球の今後を考えれば、試合時間の短縮はマストだと思うんです。」

(photoAC)
日本の野球を世界標準に回帰させるために「野球が生まれたアメリカに敬意を払い、ベースボールという言語で世界中の人々との交流をしたい」と竹本さんは考えます。
「柔道を思い浮かべてください。日本で生まれた日本語のルールを、世界の選手たちがリスペクトをもって学びますよね。野球も同じです。野球を学びたいと思うなら、ベースボールへのリスペクトは当然のこと。日本の野球は確実に、その方向に向かおうとしています。」
「たとえば数年前に始まったNPBのアンパイアスクールでは、二人制を教えています。アマチュアの審判ライセンス制度も、1級をとるためには二人制の理解を問うようになりました。しかしまだまだ導入段階にすぎません。」

「カンドクの実践は一歩前へ出ています。ピッチクロックにしても、失敗や問題点は出てくるでしょう。でも挑戦しなければ何も生み出せません。カンドク審判部は、外国の人から見ても何の違和感もない、普通の審判だと思われる存在になりたいと思っています。」
竹本さんが推奨するピッチクロックと二人制の導入。これはほかと違ったことをして目を引きたいなどといった、短期的なことではありません。ずっと先の野球の未来を見据えて実施されているのです。
「近い将来メジャーリーグやNPBがピッチクロックを導入したとき『カンドクがいち早く実践していた』と誇れるようになっていたらいいなと思う。そのために10年先くらいをイメージして考えています。独立リーグって挑戦の場でしょ?古いことにとらわれるのではなく、実験場としてチャレンジすることも大事だと思います。」

(撮影:SAZZY)
審判から見た野球の見どころを聞いたとき、竹本さんは苦笑いしながら次のように答えました。
「審判をやっているときは、野球って面白くないんですよ。どっちが勝つか負けるかも気にならない。『今日どっちが勝ったっけ?』と聞くこともあるぐらいです(笑)。審判というスポーツ、サードチームとしての機能に集中している、そういう感じかな。」
審判として、真摯に野球に向き合う—-竹本審判長の思いとともに、選手だけでなく審判にとっても、カンドクは挑戦の場であり続けます。
文:さかたえみ
いつもさわかみ関西独立リーグを応援していただき誠にありがとうございます。
読売ジャイアンツ(3軍)との交流戦日程が決定致しましたので、お知らせ致します。
日程:9月5日、6日
時間:12:30
対戦:読売ジャイアンツ vsKDL選抜
会場:読売ジャイアンツ球場
※無観客試合
選抜選手については下記の通り決定致しました。
監 督:
大西 宏明
コーチ:
村田 辰美
橋本 大祐
投 手:
岡田 海
山川 直人
楢原 健汰
藤山 大地
山科 颯太郎
來間 孔士朗
小牧 顕士郎
吉田 亘輝
河内山 拓樹
片岡 篤志
捕 手:
蜂谷 崇紘
小山 一樹
山田 偉琉
内野手:
松本 聡
深谷 力
花岡 洋平
出口 航平
柏木 寿志
蔡 鉦宇
大神 康輔
大橋 諒介
外野手:
藤田 紫曜
奥田 一弘
梶木 翔馬
鶴巻 璃士
さわかみ関西独立リーグ事務局
いつもさわかみ関西独立リーグを応援していただき誠にありがとうございます。
試合日程の変更と延期していた試合の振替試合が決定いたしましたのでお知らせ致します。
・日程変更試合
(変更前)
日付:9月5日(土)
対戦:兵庫ブルーサンダーズvs堺シュライクス
(変更後)
日付:10月22日(木)
時間:12時00分
場所:アメニスキッピースタジアム
対戦:兵庫ブルーサンダーズvs堺シュライクス
・振替試合
(対象試合)
日付:7月21日(火)
対戦:06ブルズvs和歌山ファイティングバーズ
(振替日)
日付:9月1日(火)
時間:12時00分
場所:花園中央公園野球場
対戦:06ブルズvs和歌山ファイティングバーズ
さわかみ関西独立リーグ事務局
いつも関西独立リーグを応援していただき誠にありがとうございます。
下記の選手を、支配下選手登録いたしましたのでお知らせ致します。
兵庫ブルーサンダーズ名前:嵩原 陽(たけはら よう)
生年月日:1998年6月2日
身長:170㎝
体重:80㎏
ポジション:捕手 右投左打
背番号:57
球歴:沖縄・美里工業高-北海道ベースボールアカデミー-兵庫BS(20~)
さわかみ関西独立リーグ事務局