2020年7月15日和歌山ファイティングバーズホーム開幕戦

2020年7月15日和歌山ファイティングバーズホーム開幕戦

2020年7月15日。この日をどれほど待ちわびただろうか。新型コロナウイルスと雨の影響で、延びに延びたホーム開幕戦。和歌山ファイティングバーズの試合を、ようやく和歌山で観ることができる—。

選手や監督コーチ、ファンの方や関係者、すべての人が胸を高鳴らせたこの日の様子をレポートする。

「やっと試合ができます!」

(撮影:SAZZY

6月25日以降試合ができていない選手たちは、雨で思うように練習ができなかったこと、試合勘が鈍っていることなどから「正直、準備が万全とは言えない」と不安を吐露する場面もあった。

それでも試合前から川原監督の顔は笑っていた。「ようやくだよ!」と言って選手たちのウォーミングアップの様子をじっと見つめていた。

和歌山ファイティングバーズのキャプテン、西河洋樹捕手も笑顔で言った。

「雨が続いたので、練習は(室内ばかりで)十分にできたとは言えません。直前の試合中止も多く、モチベーション管理も難しかったです。

でも、堺シュライクスの連勝を止めるために、今日はここに立っています。このままじゃ、面白くないでしょう?」

地域が応援してくれる

「地域が応援してくれる」この一体感が、和歌山ファイティンバーズの醍醐味だ。田所洋二球団代表をはじめ、監督、コーチ、選手に話を聞くと、必ず地域の方々への感謝の言葉が一番に出る。

そのひとつとしてこの日お目見えしたのが、「チキンgaカツ」。和歌山ファイティングバーズを応援して販売される、期間限定ランチボックスだ。上富田スポーツセンター内にある「ベイベリーカフェ」で15~26日に販売される。

(撮影:SAZZY

和歌山ファイティングバーズのマスコットキャラクター、鳥和歌丸をチキンに見立てたお弁当とドリンクのセット。タルタルソースのかかったサクサクのチキンカツはボリューム満点で一食の価値あり。店内で飲食できるほか持ち帰りもできるので、スタンドで食べるのもいい。

新型コロナウイルスの影響でリーグの開幕が遅れる中、地元の農家さんは選手たちを支えてくれた。開幕してからもこうして応援してくれている。選手たちのやる気は十分だ。

和歌山ファイティングバーズが堺シュライクスの連勝を止める

試合は和歌山ナインの勢いが勝った。初回に堺シュライクスが先制するも、すぐに逆転。

(撮影:SAZZY

3回には4番・甘露寺仁房がホームランを放った。

その後も小刻みに得点を重ね、7対4。

和歌山ファイティングバーズがホーム初戦で勝ち星を手にした。

主砲とエースが活躍

(撮影:SAZZY

「地域の方々が応援してくれていたので、ホーム初試合で頑張っている姿を見せることができてよかった」と試合後に話したのは、3回に2点本塁打を左越に放った甘露寺選手。

昨年はホームラン王にも輝いた。今季も引き続きタイトルを狙っていく。その底知れぬパワーで和歌山を沸かせてほしい。

(撮影:SAZZY

先発の岡田海投手は中20日と調整が難しい中、8回4失点で勝利投手となった。

「勝てたのはよかったですが、内容はよくなかった。前回(6月25日)が8四球で今日も四球が多かった(4四球)。初回もコントロールが定まらなかった」と反省のコメント。

「今年の目標は、防御率のタイトルを獲りたいです!」と力強く宣言した。

合流した頼もしい新戦力

(撮影:SAZZY

和歌山には新戦力が合流した。昨年まで堺シュライクスに所属していた松本聡選手だ。

昨年は堺シュライクスで5番打者として打率.329を記録した巧打者だ。堺シュライクスを退団したのち、ワールドトライアウトに出場するなどしていたが、新型コロナウイルスの影響により、所属先が決まらない状態が続いていた。

(撮影:SAZZY

「ずっとプレーをする準備はしていたんですが、コロナの影響を思いっきり受けました。地元の東京ではウーバーイーツの配達のバイトをしていました。その間もトレーニングはしていました。そんな中、大前(拓也)さんを通じて川原監督に声をかけていただき、チャンスをもらうことができました。常に全力プレーで、必ず優勝します!」と宣言した。

そして次を見据える

(撮影:SAZZY

試合後、和歌山ファイティングバーズの選手たちは思い思いに練習を始めた。杉本大樹投手はブルペンに入り、西河洋樹捕手相手に投げ込みを行った。

ハッピーセットコンビこと西河洋樹捕手と杉本大樹投手。撮影:SAZZY)

雨でなかなか屋外練習ができず、遠投などもできなかったという杉本。試合間隔も空いたためか、ブルペンでは生島大輔選手が打席に立ち、実戦さながらの調整を行っていた。

地域のためにという旗印を立てた和歌山ファイティングバーズが、優勝を目指し、再スタートを切る。次戦が楽しみだ。

(文、写真:SAZZYさかたえみ